一事を増やす前に、やれること

現状で、取り組めることは、どのくらいあるだろうか。取り組めばいい結果が見えているにもかかわらず、なかなか試みていないことはどのくらいあるだろうか。

毎日のように便利な商品は増えていく。これはいい、と思って、購入する前などにぜひ考えたい。それを使って何かをする前に、それを使わずに、やれることはなかったか。

自分のモチベーションをはかるのに関して、あまり好きな考え方ではないのだが、わりと手っ取り早い方法がある。

「お金を払ってでもやりたいか。」「お金をもらわなくともやりたいか。」「お金をもらったならやりたいか。」「お金をもらってもやりたくないか。」「お金を払った痛みによってならやろうと思うか。」

この自分へのテストは、下の問いに近づくにつれてモチベーションは低い。特に最後の、痛みの理論は、詐欺師の常套句だ。気を付けるようにしたい。

本来、自由なはずの人生において、モチベーションの低い時間を過ごすほど、情けないこともない。仕方ない、と言い訳をする前に何か行動を起こしたのか。思考を働かせたのか。対策を講じたのか。どうか、浮ついた心に騙されず、自らの怠惰とはそれとしっかりと向き合い、その存在を認め、むしろそのバランス機能の利点に気が付きたい。

やれることは沢山ある。まずは、それをやろう。増やすことはその後だ。

むしろ、やれることをやりはじめたなら、減らすことにこそ意義があるのだと、体感として心づくに違いない。