食べるのは俺だ。

人にとやかく言われることがある。人間は完璧ではない。しかし、完璧を求めるがゆえに、その矛盾を突かれて、どうしようもなく腹が立ったり、むかついたりすることがある。

自分が自分の頭で考え抜いたことを、実行している途中に、そういうことはたびたびおこる。なぜか、興味を示してくる奴がいる。人の考えを理解し切ろうとする覚悟もないのに、妙に興味を示してくる奴がいるのだ。

自分の手に自分の人生の全てを委ね、生きる責任を負う覚悟を持つ。言葉にするのは容易でも、形にするのはある程度の時間がかかる。そんな道すがら、安全地帯から、たいてい真面目な顔をして、とやかく言ってくる奴がいる。

そんなときは、とりあえず気にするな。とにかく、やり抜いてしまえ。自分を信じて突き進んだ結果なら、それで恥をかこうが、後ろ指さされようが、いいじゃないか。自分を信じることさえできれば、何度だってやり直せるのだから。

やろうとすることが、合っているのか、間違っているのか、そんなことは問題ではない。大切なことは、自分がやろうと決めたことを、なんと言われようが、どれだけの失敗や犠牲を払おうが、やり続け、やり抜いてしまう力だ。

たとえば、自分が作って自分で食べている料理の味や見栄えについて、もし、とやかく言ってくる連中がいたとしたら、こう言ってやればいいのだ。

この料理が美味かろうが不味かろうが、お前には関係がない。食べるのは俺だ。